海浜植生の自然侵入による植生回復
◆海岸砂地は、強風、飛砂、乾燥、塩害等により、植物の生育には非常に過酷な環境である。
◆一般的な緑化用植物を定着させるのが難しいため、緑化を行うためにはその手法を十分に検討する必要がある。
◆海浜植生の導入は有効な緑化手法であるが、植物材料の入手が難しく、導入手法も整備されていないため、普及していないのが現状である。
このような問題を解決するため、海岸砂地の植生回復工法として,
海岸砂地の自生植物を利用した緑化工法「イースターマット」を提案します。
◆イースターマットによる海岸砂地の植生回復
イースターマットは,無播種で施工し、周辺に自生する植物の自然侵入によって緑化をを行うための植生マットで、周辺植生の植物材料(飛来種子・埋土種子・根茎)を用いて、緑化を行います。
「法面保護機能」や「種子の捕捉・定着機能」が優れており、植物が侵入するまでの期間,砂地の侵食防止を行いながら、周辺植生の植物材料を効率よく利用して緑化を行います。
海岸砂地の緑化にイースターマットを導入することにより、劣悪な環境に対する適応能力の高い海岸砂地の自生植物が侵入・定着して、海岸砂地の植生回復が行われます。